新しい社員の皆さんようこそ!
古い話ですが、私が社会人となった年は、オイルショックと言われた世界的な不況の真っただ中でした。これを機に日本は今日まで幾多の好不況の波を経験してきました。そして突然襲ってきた今回の経済危機です。
おそらく皆さんが知っている不況というと、先のリーマンショックでしょうか。当社はその前のバブル崩壊での不況の時代に創業し、現在まで事業を続けてきました。今回の危機も、私たちは早いか遅いかが予想できませんが、必ず乗り越えて、次に好景気がやってくると信じることしかありません。
さて、半年ほど前はラグビーワールドカップで全国が沸いていました。そのラグビーではボールを前に投げることはできません。しかし前に進まなければならないスポーツです。ボールをもったまま前に向かって突進する、爽快な場面もあるかもしれませんが、多くの場合、相手の圧力をかわし、ボールを後ろにパスしながら前に進もうとします。単純に見えるかもしれませんが、パスの回し方含めて、そこには様々な戦術があるのです。
経済活動も不況となった時は、前に進むことは困難になります。それでもラグビーのように後ろにパスをしながら、様々な戦術を駆使して前に向かうしかないのです。皆さんのそれぞれの力を活かしてまさにラグビーの精神、One for all, All for oneの実践です。
ところで会社の資源とは、一般的に人、モノ、金と言われますが、こうした厳しい場面ではそのうち何が必要でしょうか。私はたいへん厳しい時代に創業し、その時支えとなっていただいたのは、やはり人でした。お客さまも社員も、とりまくすべての皆さんの支えがあったので成長できたのです。それ以来私は、会社の資源は人、モノ、金に加えて「人間力」が必要であると信じています。
特に私たちが身を置くIT業界では目まぐるしく進化し、私たちも、お客様の仕事や生活に、より密接に関わっていく仕組みを提供し続ける役割を担っています。だからこそ皆さんそれぞれの「人間力」を磨くことが、チームとしても大きな力となるのです。
一緒に乗り越えていきましょう! 麻井
新元号、令和元年も終えようとしています。そんな記念の年に、我が国で初めてラグビーワールドカップが開催されました。
学生時代、ラガーマンであった私は、世界のトップチームが集結し、一流選手が躍動する試合の数々を目の当たりにして、たいへん感慨深いものがありました。
思えば今から数十年前、地元にラグビー場が完成し、当時ラガーマンだった私たちのチームは、そのこけら落としの国際試合を、特別にグランドに腰を下ろし観戦することができました。
これは観客席からは絶対に体験できないことでした。その時の凄まじい地響きとともに突進する一流選手たちの迫力が今でも忘れられません。
一流のパフォーマンスを、間近で見て何かを得ることは、ビジネスの上でもたいへん重要なことなのです。そしてラグビーの精神である、One for All, All for Oneは、チームとして、また個人としてお客様のために私たちが すべき仕事そのものです。
当社も25年の節目を超えました。来年も基本を忘れずに、取り組んでまいります。麻井