■ 海外研修レポート
今注目のAIや機械学習のトレンドを知り、これからの事業に応用できることを探りました。
CES2024視察
4000社以上の出展がある、世界最大規模のCES2024(ラスベガス)を視察しました。広い展示ゾーンの中で、今回は特にモビリティ関連の展示にフォーカスしました。
Amazon for Automotive
AmazonのAWSを用いた自動運転開発支援サービスをトヨタやBMWなどの大手メーカーが利用しています。
TCS(TATA CONSULTANCY SERVICES) Mobility Cloud Suite
自動運転の機械学習を行う上でのAWS上のサービスです。日本の自動運転TAXIの開発を行う際のTier4クリア時に利用。TCSだけでなく、ほかの企業も機械学習支援サービスを提供。
自動運転では、自動車自体の性能、搭載センサーの性能、販売地域のローカライズ等で、継続的な機械学習が必要になります。継続的に機械学習することで、AWS、サービスの使用料が継続的な収入につながります。
自動運転の市場は成熟しているため、参画するのは難しいですが、もし、ほかの業界で、こうした機械学習を支援するサービスに早期参画すればビジネスにつながると思いました。
サイバーセキュリティの分野でもユーザ同士の通信を暗号化することができる車積載デバイスアプリを通じて、自動車の情報を取得できるようになります。
サイバー攻撃を検知、防御する機能:ファイアウォールやIDS(侵入検知システム)を提供するソフトウェアが、韓国企業のAUTOCRYPT社から出展されていました。
また、日本のベンチャー企業のC社の、リアルタイムでデータの圧縮を高速で行うソフトウェア(工場の生産ラインなどに導入)、また医療向けの高速圧縮ソフトウェア(医療機器同士の通信やMRI,CT,X線装置のデータに導入)の展示を興味深く見てきました。
SyberSecurityカテゴリーのブースでも、多くのブースが自動車と関係する製品や実績をアピール。ここ以外のブースでも自動車関係のアピールが多く、それだけ自動運転や空飛ぶ車が注目されているということを再認識し、AIが組み込まれた多くの製品やサービスに触れることができました。
AIそのものではなく、AIを使ってどうするか考えていく必要性を強く感じました。
システムソリューション事業部 M
品質ソリューション事業部 H
コロナ禍3年間のテクノロジーやサービスの進化、変化に触れ、デザイン思考による課題解決と、これからのビジネスを。
2023シリコンバレー企業視察
海外研修でシリコンバレーを訪問。まず日本のスタートアップと協働しビジネスを展開している企業を訪問。
そこでこの3年間でIT業界の大量人材解雇があったこと、とりわけコロナ禍収束により、ITバブルも収束し2022年ごろより多くの企業で解雇が始まっていることを知りました。
そして2023年のシリコンバレー銀行の破綻。当初多くのスタートアップ企業に影響がでるものと見られていたが、シリコンバレーの人たちはこの解雇を悲観的に見ていないようでした。それは、彼らの特徴として、失敗や変化を楽しめる人、課題解決を愛する人、さらに前例にとらわれず、挑戦できる人が多くいるからです。
その中で、デザイン思考を中心とした課題解決が浸透していることを知りました。
デザイン思考では、ユーザ視点で課題を設定し、まずは完璧な答えをだすのではなく、仮説を立て小さく失敗しながら、徐々に課題を解決していく。たとえばウォータフォール方式ではなくアジャイル方式です。
この企業では、まず、若手から中堅層(30歳代から40歳代)をシリコンバレーに招待し、デザイン思考を中心に研修を行い、将来的に日本の企業文化に根付かせようとしています。
次に、日米に拠点を置くグローバルファンドで、シリコンバレーに進出する企業に投資や教育を行うことを使命としている企業を訪問。ここではデザイン思考を中心にマインドセットを変える研修を展開していました。
日本のある自動車会社は、本研修を実施した役員数人が研修後、企業変革に前のめりな姿勢を見せ始めたため、その後社長が全役員に研修を実施するよう指示したとのことでした。
コロナ禍の前から、日本企業はこうした新たな思考やオープンイノベーションなどの知識はあったもの、なかなか本流として取り組んでこなかったようですが、コロナという「有事」を経て、本気で取り組み出しました。 我々もデザイン思考をいかに今の仕事に活かしていくかを考え、お客様とともに直面する課題に取り組みたいと思います。
基盤ソリューション事業部 A.S
■ 記念イベント
創業30周年を記念し、ITエンジニアに関心がある学生の皆様に向けたオープンイベントを開催しました。
2023年6月
AT情報研は創立30年を迎えました。特にITエンジニアという仕事を難しく考えている女性の皆様に、ぜひご覧いただきたいトークセッションを開催しました。
※当社にエントリーいただいた方に本編を配信します。